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くりすます・すぺしゃるー |
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渡月亭の愉快で素敵な仲間たちー |
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くりすます座談会ぃー! |
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……か、いー…… |
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のってこうかー! |
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というわけでや、今回はクリスマス企画というわけで、みんなで適当にだべろうとい事になったんやー |
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いえー |
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その前に一つ聞きたいんだけど |
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なに? |
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俺たちの名前は何とかならんのか? |
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あーそれはしゃーない。自分ら名前ないんやし |
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でも、『い主人』とか『ね主人』とか、あんまりだと思うんだけど…… |
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あーら、何言ってるのー。きっとカメラの前のみんなは分かってくれるわ |
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ちゅうわけやー |
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納得できんな |
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ご、ご主人様…… |
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贅沢言わない。わたしらなんか出番まだなんだよ |
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そうだそうだー。あたしの出番を早く出せー |
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それに、『お主人』はいなりやうちよっか出番が多いんやでー |
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そうなのか? |
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そう |
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ちなみに、いなりの担当者は今スランプらしくてなかなか進まんらしいで |
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出番があっただけいいよー |
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そこはひがんだらあかんで |
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まー、ラブコメがつかみやすい担当者に当たったのがある意味運の尽きねー |
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なんで? |
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だってそうでしょ? 私生活のあーんなことやこーんなことが結構暴露されちゃうのよー |
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なんの話だ |
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あーんなこと……痛! |
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……(怒) |
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べ、べつに……まだ、何も…… |
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うふふふ、おおかみちゃーん。いましっかり『まだ』って言ったわよー |
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ひあ! |
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あーんなことってなにー! |
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ええと、まだ教えてあげられないの |
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うー。教えてよー |
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ここは俺らをつるし上げるコーナーか? そうなら帰るぞ |
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うわ! 待った待った。ここはそんなコーナーや無いんや。ええっと…… |
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くりすますこーなー |
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そや |
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忘れてたんだ…… |
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えーこのまま湿っぽい話しないのー |
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よそでやれ |
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けちー |
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ちゅーわけで……ここに取り出したるんわ…… |
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じゃーん |
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あ、サンタのプレゼント袋! |
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ていうか、また袖の下から出てきたな |
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ふふふ、さらに取り出すのはー! |
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じゃじゃーん |
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……竹? |
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七夕さんじゃないの |
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そや |
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え? ねこまたちゃん、それって…… |
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ちゅーわけで、今回のネタは、『みんなの欲しい物』やー! |
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わー! |
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わー |
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うひゃー |
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わ、わぁ…… |
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無理するな |
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誰か、今頃七夕ってとこに突っ込めよ |
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んじゃー、早速一枚目の短冊を引っぺがしてみようかー |
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その前に俺に渡されこれは何だ? |
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はりせん |
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いや、わかるよ |
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それはやなー。『お主人』がこの中で一番常識人っぽいから、場の突っ込み最高責任者に任命したんや |
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また、馬鹿な話だ |
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わたしは? |
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ねえちゃんは、えっと、ちょっと…… |
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うぅー |
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こっちはどうなんだよ? |
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兄ちゃんは、どっちか迷ったんやけど、何となくそっちにしたんや |
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結構強引ね |
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俺の柄ではない。お前にやる |
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え? |
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あー、あたしが欲しい |
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あんたはしばかれ役だから駄目 |
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えー、しばかれたくないー |
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あ、じゃあ、任されました |
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そうしてくれ。俺は見ておくだけだ |
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コメントしたってやー |
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ねこまた、そろそろ |
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あ、そうやな。時間も押してる事やし |
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時間があるの? |
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時間ていうか、ページの都合じゃない? |
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ま、そういうことや。さくさくいくでー |
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おーう |
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では、最初の一枚やー! |
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ごそごそ |
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……これや! |
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『友達がたくさん出来ますように
――真名美―― 』 |
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あー! やっぱり! |
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ねえちゃんのは七夕から持ってきたで |
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だから短冊か |
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ていうか、ねえちゃんのだけは七夕からや |
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なんでなんで!? これ、クリスマススペシャルじゃないの? |
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別名『欲しいものの本音暴露大会』 |
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……! |
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裏があったのか |
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で、でも! なんでこんなところで! |
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おもしろいよー |
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無邪気な顔で、この子は |
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ちゅーか、ねえちゃんの場合は、ここにいるだけでこの願い叶ったも同前やな |
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こくこく |
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え、あ、そっか…… |
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そう、みんな友達だよー |
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いやあ、すがすがしいねー |
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あのさ、そこで綺麗にもまとまってるとこ悪いんだけど。聞きたい事が |
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名前があるな |
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え? |
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そうや。公式じゃ公開されてなかったんやけど、ねえちゃんは名前の設定があるんや |
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あ、名前変わった |
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いいなあ |
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あんたはあるでしょ |
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名前ぽくないよー |
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確かに |
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その辺は紆余曲折あったみたいやな |
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いなりは『稲荷』からか。わかりやすいね |
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……(こくこく) |
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ねこまたちゃんも、そのまま『猫又』からだね |
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そや、この二股に分かれた尻尾が確かな証や |
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しかし、たぬきやくまは、そのままなのだな |
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この辺は思いつかなかったんだとおもうわ |
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えー |
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今更変えられへんな |
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……あ、あの……わたし……は? |
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え、ああ、それは…… |
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おおかみ。お前の場合はそのまま『大神』からだ。由来ははっきりしている |
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あ……はい…… |
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ネーミングの時は考えてなかったようの事に後付した感じね |
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余計な事を言うな |
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だってさ、見とくだけとか言ってたどこかのご主人様がフォローに回るもんだから |
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………… |
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……余計な事を言うな |
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ま、その辺のしといたってや。では次や |
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ごそごそ |
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『 あぶらあげ
――いなり――』 |
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……いなり、もちっと欲があってもええんやないか |
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じゃあ、二枚 |
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そうじゃなくてさ。なんだろ、もう少し大きな願い事ないのかな |
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…………じー |
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なんで赤くなるかな? |
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ていうか、この辺は担当さんに期待っつうことで、次や |
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なんだかいろんな裏事情がありそう |
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ほな |
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ごそごそ |
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『 酒!!!
――たぬき――』 |
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さっきのとイイ勝負だな |
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なによー。何か文句あるー! |
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ない |
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でしょー |
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どれくらい、って書いてないからじゃないのかなー |
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なるほどねー。じゃあ、一生分! |
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うわばみ |
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いなりー? そんなこといったら、酔い潰すわよー? |
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たぬねえも、もうちっと色気のある話ができん? |
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何言ってるのよ、ねこまたー。わたしのすみからすみまで色気全開じゃん |
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……むね? |
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そうよー。『たんたんたぬきの爆乳はー♪ かーぜもないのにぶーらぶらー♪』ってねー! |
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一番年上だしねー |
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………… |
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……無邪気は時として凶器だな |
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えっと、じゃ次や。っとその前に兄ちゃん、ぜんぜんハリセンが炸裂してへんで |
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え、いやー。思ったより出番なさそうだし |
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ごそごそ |
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『 サンタ
――ねこまた――」
ぱしん!
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いったー! |
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これか? これのまえ振りか? |
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なに言ってんねん! うちは大真面目や |
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なお悪い! |
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まあ、欲しいからといって現実に手に入るものを書くわけじゃないし |
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でも、ねこまたちゃんなら道端の人でも捕まえそう |
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あ、つかまえたら、あたしにもちょうだーい |
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うちもそんな見境無しやないで! |
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では袋か |
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そういうわけやない。まあ、夢やな |
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夢? |
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そや。あの男を捕まえるのは全ての子供の夢や。せやからうちが捕まえるんや |
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子供、というか、ワルガキ? |
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まなねえひどい! |
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あ、ごめんねこまたちゃん! |
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うそなき |
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あ、いなり! |
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ねこまたちゃーん? |
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あ、ごめごめ! ごめんてまなねえ! ぎゃーーーーーー! |
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もってかれたね |
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ごそごそ |
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スルー!? |
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『
――おおかみ――』 |
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何も書いてない |
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おおかみ? |
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え、その……これは……その…… |
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ちょっとうちに貸したって? |
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復帰早いな |
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ふ、慣れや |
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で、どうすんの、それ? |
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これはやな…… |
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ごそごそ |
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あぶり出し? |
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みんな、もちっと待ったってや |
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何を書いたのだ? |
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え、あ、うぅ…… |
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出たで! |
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あ! ……! |
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えっと………………………………ストップ!!! これ公開禁止!! |
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え、やだ、うそ! |
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なにかいたのー、おおかみー? |
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………… |
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もしかしてー、湿っぽい話の続きー? |
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ちゅーかこれ、限りなくネタばれに近いんや。今は出されへん |
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今出すと先のネタがなくなるから公開できない |
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……何を書いたのだ? |
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兄ちゃんは一番気にしたらあかん |
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何故だ? |
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それも秘密や |
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……まあ、いいだろう |
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おおかみちゃん、顔、真っ赤。ふふふ、おもしろそうー |
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うぅぅぅ…… |
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ごそごそ |
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これや |
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『 出番が欲しいよー
――くま――」 |
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あー、それ、あたしー |
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せやろな |
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後で管理の人とかに相談してもらったら |
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そんなの待ってたら年越しちゃうよー |
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もっともね |
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まてないよー |
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そんなこと言ってもな。担当さんに聞いてみないと |
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そんなー |
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ま、これもネタの一つやな |
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おい、お前ら。さっきから言いたい放題じゃねぇか |
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……今の激低い声、誰? |
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そこのBOYS and GAIRLS あんまりお嬢に余計な事言うと……KILL、だぜ? |
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……鮭、か? |
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どうしたの、みんなー |
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あ、そのね。今この世界で一番怖い人に怒られたの |
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そうなのー? 怒られることしちゃ駄目だよー |
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……気をつける |
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ん、もう一枚一緒に引いてるやんか、いなり? |
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はい |
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『 出番が欲しいですわ
――あんのうん――』 |
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………あっちだね |
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まあ、見なかったことにするんが一番やな |
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なにをいってるんですの! 私は正当な要求をしているだけですわ! |
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あーあーあー、聞こえない聞こえない! |
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ちょ、ちょっと! あなたたち! |
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きゃー! 可愛いー! |
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え、な、なんですの! きゃーーーーーー! |
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あー、うかつにでてくるから、まなねえに見つかったんや |
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出番出番―! |
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あ、その話やけどな。実はくまの話、さっきの『アレ』よりも出来てへんのや |
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確実に年越すわねー |
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うがーーー! いいもん! 管理人室で暴れてやるー! |
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とめたらんから、思うぞんぶやったれや |
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知らない |
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さて、残り少なくなってきたで |
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ごそごそ |
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『 生き甲斐
――い主人』 |
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わりとマジな話題ね |
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ていうか、名前決まってないんだ |
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そんなもんは黒歴史や |
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その調子では俺もだな |
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とりあえず、コメントもらうで |
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え、コメント? |
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せや、ハリセン渡しても全く働かないんやから、コメントぐらいもらうで |
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そんな |
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いいじゃない、減るもんじゃないし |
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そうだそうだー。じゃんじゃんいっちゃえー |
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減りそう |
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聞きたい |
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まあ、仕方ないかな |
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ふむ |
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いやね、これで割りと将来にも気を回してるんだけどさ。なんというか、今のところ繰り返すだけの毎日で、何か楽しくないんだ |
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なるほどねー |
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まあ、それで何か無いかと思うんだ。ここには欲しいものってあるけど、こういうのは自分で探すものだとは思うんだよ |
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……(こくこく) |
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んー、以外に真面目やな |
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以外は余計だよ |
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ふむ、しかし、目的意識だけではどうにもならんな |
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ん、まあ、そうだけど |
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目的が漠然としているのは分かるが、それについて何か行動をしなければ望まぬも同じだ。それに養うべきものが住まうのだろう、それこそ動くべきだな |
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お、苦学生は言う事がちがうね |
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本当ですね |
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…… |
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やるだけはやってみるけどね |
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それでいいだろう |
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何や、綺麗にまとめたな |
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ご主人様…… |
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ごそごそ |
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ちゅーわけで、とりや |
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あ、まだ残ってたっけ |
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俺だな |
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そういうことや、ほな |
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『 なし 』 |
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……オチつけたってや |
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俺はお笑い担当ではない |
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そう硬いこといわないの。働きすぎなんだから、何か望んでも罰は当たらないわよー |
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何か欲しいものあるんじゃないかなー |
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さあな |
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ふふふ、でもこれには続きがあるんやで |
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何だと。書いた覚えは無いんだが |
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これもご都合主義 |
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……承服できんな |
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『今あるものが、無くならないように
――お主人――』 |
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いい台詞やけど、名前のせいでしまらへんな |
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余計な話しだ |
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でも、いい話ですよ |
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俺たち、こいつらと会った事、すっげえ幸運だと思うしね |
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…… |
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いい事いうやん |
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あーあ、出番がある人たちはうらやましいね |
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うん |
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二人にも出番はあるだろ。長くはなるかもしれんが、確実にな。それに、いい主人とやらを見つけられるだろう |
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……(こくこく) |
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さー、ここまでやってたんやけど、クリスマス・スペシャル |
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絶対出番もらうもんねー |
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……がんばり、ます |
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みんなの欲しいもの、手に入るかなー |
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大丈夫 |
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つーわけや |
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まあ、なんとかなるかな |
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なんとかする、だろうな |
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未来が明るいですね |
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んじゃ、これで |
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ハッピー、メリー、クリスマス |
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私の出番はありませんのー!? |