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フランダー○の犬
少女は教会の中にいた。
いつからいたのだろう、いつまでいるのだろう。
天井はなく、雪が降り始め、金髪の少女の髪が濡れ始めていた。
イエス様の前で膝をつき、愛犬パトラッシュが体をよせて温もりを与えてくれる。
「パトラッシュ・・・私、もう疲れちゃった。少し、眠ってもいいかな・・・」
小さく声をあげてパトラッシュが返事をかえしてくれた。そんな気がした。
「えへへ・・・」
不思議な安堵感が心と身体を支配する。
そのまま仰向けに寝転ぶ。
雪が溶け、水に変わり、体を冷やす。
それは少女の思考さえも溶かしてゆくのだった。
「・・・・・・・・・」
ぼやけた視界の先――青黒い空から雪が降ってくる。少女にはそれが天国からの、そして、初めてのプレゼントに思えた。
体がふっと軽くなり、体から緊張が消える。
「・・・はぁ」
自然とため息がでる。ため息というよりも深呼吸に近いものだったが・・・
「・・・?」
突然。身体に重力が、ぬくもりが与えられる。
「・・・・・・・・・」
次は頬に、ざらざらとした温かい、湿り気を帯びたものが触れる。
少女の反応はない。
パトラッシュは少女の上に覆いかぶさったまま顔をなめる。
「パトラッシュ・・・」
少女の声には覇気は感じられなかった。薄く眼を開けニコリと笑う。
と、突然――
「あ・・・・・・うっ!」
パトラッシュが少女の上でバランスを崩したのだ。
弱りきった少女はまともに声をあげることもできずにいる。
大きな身体のパトラッシュが少女の小さな身体の上でバランスを保つには、少々小さい地面なのかもしれない。
地面に落ちないように前足、後ろ足をバタバタとうす汚い少女の服に引っ掛けながら。
安物の、そして、ボロボロの茶色のワンピース。
「い、いたいよ・・・」
さすがにこれには声を上げたが、少女が動けばパトラッシュはさらにバランスを失いまるで穴を掘っているかのように足をバタつかせる。
パトラッシュを抱きしめ落ち着かせる頃にはすでに、少女の身体は裸に近かった。
抱きしめられたお返しとばかりに、パトラッシュが身体を舐める。
肉球が胸を押す。
白い毛並みが身体をくすぐる。
「あ、あ、あ・・・」
少女の身体はすぐに火照り、未成熟の身体が反応を返す。
「あ・・・・・・ん・・・はぁ。パト、ラッ・・・シュ・・・」
バーン!
すごい勢いと共に人が入ってくる。老夫婦だ。
この夫婦、孤児院にて引き取った七歳の子供が重い病にかかったためにいてもたってもいられずイエス様に祈りを捧げに来たのだった。
「な・・・なんということだ!」
男の老人は少女のところまで走って、少女とパトラッシュを引き離した。
「大丈夫かね?」
そう聴かれてもただ、呆然としている少女。
ここで聡明な(?)読者ならお分かりだろうが・・・
そうなのだ。少女はパトラッシュに服を破かれ、上に乗られ。まさしく発情した犬に犯される少女と犬の図だったのだ。
名犬パトラッシュは少女の命を助けた。しかし、○ター犬第一号である迷犬。
現在では名犬パトラッシュとして名が知れ渡っているが間違いである。
人の作品を勝手に変えないでほしいものだ。
あとがき
ごめんなさい。謝ります。ごめんなさい。
これからはオリジナル一本で小説書いていきたいと思いますので見逃してください。
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