好きという気持ち


好きだった ずっと好きだった
気持ちに押しつぶされそうになりながらも
理性が僕を殺し続けてきた

世間とか常識だとかに振り回されて臆病になっていた
「好き」と伝えるだけでこうも世界がめちゃくちゃになるなんて・・
守るってことがいまいちわからなくて どんどん距離が離れていく

時間という潮風にさらされて動かなくなってしまった僕の胸の内
とっても簡単なことなのに 難しく考えすぎちゃって

間違ったことに気付いたときには時計の針は進みすぎてて
あと1秒 せめて1秒と 未練がましく過去にすがる

自分が傷ついてから初めて痛みを知り
同じ痛みを知る仲間を探して共に涙を流す

なにが違ったのだろうか なにをどうしたらよかったのだろうか
道なんて選んだほうしか未来は見えなくて
背後から黒い霧が迫っているみたいに先を急ぎ
今が精一杯になって感情が見えなくなって 大人になってゆく


最初のコンセプトは告白でした
好きという気持ちを伝えるべきか それとも伝えずに別れるべきか
相手を困らせないようにがんばる姿を書きたかったのですが
結果はこれ。ダメダメですね私は。


ポエムに戻る