軌跡


走り続けてきた
ここで止まったら どうなるのだろう
何度地面に這いつくばって 哀れみの視線が
痛い
心を焼いていく

わかるか?
痛い!イタイ!いたい!
人間って脆いんだ
しぶといようでやけにあっさりそっぽを向く
後ろには
助けてくれと君の足を引っ張る
沼に溺れてゆくのは知り合いか?
君はなにをみてきた
もっと下をみろ そうだ 君の真下にはなにがある
しっかり地面に立っているのを確認したなら
もっと色濃く足跡を残してから休憩をしろ
おまえが眠るにはまだ早すぎるから

人の人生ってそんなもの。
知らず知らずのうちに。
私はあなたのことを知っている。
あなたも私のことを知っている。
意味はない。
でも、あなたがいるから私がいるんだ。
そう思える日が来るために――


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