『落花流水』それすら知らずに落陽に鳴く


久しぶりにあった君は遠くから手を振るだけで話しかけてくれなかったね
私もなんていっていいかわからずに 手を振り返すだけで
わざとそっけなく 興味がないかのように普通を装っていた
普段通りがなぜかぎこちなくて 身体が少し熱くて
バカやってても目があうと
少しだけ気まずくて なぜか恥ずかしくて それが心地よくて
あなたのやさしさが包み込んでいた あの日が遠くて
結局・・・道端の石ころ蹴飛ばし 今日も言えずに来た道戻る

待ち伏せ期待してるのはいつものことで
遠くから近づいてくる影を見ていると怖くなって 隠れてしまって
それでも――
今日もあなたに逢いたくて
伸びて伸びて伸びきったあとには消え行く影を
私は人知れず 今日も泣いていた

秋ってのはいいね〜。涼しいからね〜♪(あいさつ)
遅くなりましたが今回の作品は、
『季節感を出すこと』と『深い人間心理』に挑戦です。
どうせならと、交互に男女の感情を入れてみましたが、
まぁメインが女性なのでバランスいいとは言えませんです。
ですが、読み終わったあとにこの二人のもどかしさを
感じ取っていただけたならばうれしく思います。


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