すべての物事はたった二つに分けることができるという
論理と情報のメカニズムについて
(序の口 日常生活から見る歪みの形状)



みんなそれぞれに大切な人がいて違う今を生きている
だから 君は
すべての事象は違うと思いながらも実のところ同じなんだと
僕に笑いかけた だけど
大切なものがそれぞれ違うから 僕らはケンカばかりだった

『譲れないものがあるから 大人になってもここに居られるの』って
大人ってなに? どうしたらそこに辿りつけるんだ
浪費した時間か?偽善なまでのやさしさか?僕はまだなにも知らない
『芯がまっすぐ通っていたら それがあなた自身じゃないのでしょうか?』
コンビニ近くの自販機で 缶コーヒーひとつ手に持ち――突然笑ってしまった
たくさんのものを守ろうとして 結局なにひとつ守れていないなんて
――虫けら以下だね

ささやかな幸せ たったひとつの幸せ
誰かがいった『簡単に手に入るからこそ維持が難しい』と・・・

――夢を追うにはまだ早すぎる
夢を追うには忍耐と力とお金と体力と――
そんな感じな主人公(ぼく)が空からの雪を眺めて白い息を吐いた。


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