すべての物事はたった二つに分けることができるという
論理と情報のメカニズムについて
(起承転結なりて物語の終末を追う)



世界のあらゆるものは二つに分けることが出来る
僕が好きなものとそれ以外の好きなもの
君が見たものとそれ以外の君が見たもの
あの空の色とそれ以外の空の色
あの思い出とそれ以外の思い出

人でたとえるならば。僕の世界では、
『君と君以外の人間でこの世は構成されている』ことになる

ずっと縛られていたんだ いや 僕が縛っていたんだ
僕自身を。

それに気付いた時 やっと大人になれたんだと思う
だから君に似ている人を見かけたら・・・いや、違うな
――駅のホームで君に似た人を無意識に探していたんだ
でももう終わったんだ これからは
『僕が知っていた世界と 僕が知りたかった世界』になると思う

枯れた水脈に再び水が溢れ川には水が流るる さすればおのずと
川は小さく枝分かれしてゆくのだろう それは僕の全身を駆け巡る毛細血管のように
細く きめ細かく 数え切れないほどの数が目の前で道となるんだ
けれども世界は変わらない いまもどこかで朝も昼も夜も 春も夏も秋も冬も
かならずどこかで誰かが泣いている
10年経って20年経って・・・もしこの身がこの世から消えうせてしまってもそれは続く
だからひとつだけ、

「僕の中では存在の意味すべてがいままでとは違って、輝いて見えはじめました」

価値とはみなが決めるものであるという認識が高い。
だが実際はそんな取り決めなんてものはなく、
個々が自由に自分だけの価値を決めていい世の中だ。
相手にその価値観を押し付けてまで自分を正当化することに
なんの意味があるのだろうか。
ただの石ころでも、ある人にとっては
命の次に大切な品物なのかもしれないのだから・・・


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