揺れる気持ちとブランコの影


なんとなくブランコに乗りたくなって、
公園を目指して歩いた。
一人ブランコに乗っているところを見られたら嫌だな。
なんて思いながら歩いた。
誰もいない真っ暗闇の公園。
小さな公園にはトイレの前に一つだけ明かりが灯っていた。
電灯の明かりですこしだけ大きく見える自分の影を見ながら
なにかが変わっていたことに気付いた。
すべてをとっぱらって童心に戻るにはどうしたらよいか。
そんなことを考えていると、心が軽くなっていたんだ。
そろそろ帰ろうか。
灯の灯る街を目指して。
光を灯しに我が家へ。

珍しく題名について説明をいたしましょう。
【揺れる気持ちとブランコの影】が題名の今作。
素通りされてしまう可能性があるのでここで。
【揺れる気持ちの影】と【ブランコの影】
という意味で付けた題名なのでそれを踏まえて
もう一度読んでもらえるとうれしいですね。


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