現存する死


世界が死んだ。何度も死んだ。何度も救えなかった。死んだんだ。
笑えなかった。笑いたかった。笑い方を知らなかった。
尺度を変えてやれば人なんて米粒みたいなもので、
個性や自我や胸に秘めた想いなんてものさえ区別できずに。
ああキミはこの星をどう思うだろう。
そこには正義だとか秩序だとか、形だけに囚われた悲しき輪廻が今も巡り続けている。
ここで僕は問いかける。死とはなんなのだろうと。
命尽きれば死にいたるのだろうか。
否。
色褪せることだと憧れた自分像に恐怖する。

過去の英雄・偉人しかり。
例えそれが大罪だとしても、人々の楔として永く永く現実を犯し続けるその様を、僕は―――
「まさしく現存する死」である。と定義する。


    みんな、死ねばいいのに。



【補足】この詩は『mixi』でリクエストされた詩です。
7777HITのアキラさんからのクリエストで 『死』をテーマに書いてみました。
普段とは違った雰囲気が出せていればいいな〜と思います〜。

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