リストカット 冷たくなった風が「お家に帰りなさい」と何度も語りかけてくるけど 帰れない だってそうでしょ? 倒れそうなときいつも誰かが支えてくれて 誰も言わないから気付けないまま大人になってて 私は今 一人なんだと実感した ここにいれば誰かが心配してくれるとか 助けてくれるとか そんなことばかり考えて そんなことでしか生きていることがわからなくて 「私は今どこにいますか?」って・・・ たくさんの足跡をつけてきたつもりだったけど 風が吹けば砂で埋ってしまうくらい浅く 後ろ振り返れば きっと どこから歩いてきたのかもわからなくなって 頬から落ちた雫さえ この世界では染みが付くことなく深く深く沈んでいくのだろう 世界を壊したいと思った 私だけのこの世界を壊したいと思った だから、 私はまず私にやさしくなろうと思った だから私は私が大好きになる その予定です その道程の途中なんです・・・ |
「私の世界」のイメージは砂漠で、タイトルはあと付けです。 「冷たくなった風が話しかけてくる」という一行から話を膨らませて書いたポエムです。 |