エヴァ


一通の手紙はすべてのはじまりだった
はじめての場所 はじめて知る他人
なにも変わらずいままでと変わらず
必要とされるその喜びは一時的なものでしかなかった

遠く見えるはまだ見ぬ世界 僕はそこで神をみた

仕組まれた唐突に怯え 逃げられない状況に
自分で背中を押し 舞台に立つ
神々しいそれは体の一部であるかのように 掴む

心の壁 不条理な仕打ちに なにもできず
それでも僕は抗うことを選び

歩き疲れた僕は 倒れた
干乾びた老人に水をわけてもらい

風が吹いた 跡形もなく 砂を吹き飛ばし
あとにはなにも残らず 僕はこの世界で たった一人


傷付かない距離を覚え 生きることにうまくなってきた頃
慢心という過ちと友を失ってしまった
手に余る 恐怖が 思い描いていた世界と 色と音をなくしてゆき
僕は孤独で 指揮者もおらず演奏している 一人オーケストラ

泣いた 泣きじゃくった

当てもなく 僕は走った
小さな太陽は近づくにつれて大きくなり、体を焦がし涙を燃やし

笑って過ごすことが どれだけ難しいかなんて考える暇もなく
今この時だけを精一杯 生きて 生きて
そして僕は笑うことを教えた

道に なにがあるなんて わからない
信じて自分だけを

羽根があるかのように空を舞い 太陽に届くか 限界という名の殻を
もがき苦しみ 生まれたてのよう 鳴き 叫び 助けを呼ぶ

道はまだ続く・・・

mixiでリクエストされたポエムです。テーマはエヴァ。
エヴァをほとんど知らない私ですが、映画を見て、そこからイメージを膨らまして書いてみました。
このポエムは映画を見て作ったので、ついでにポエム付きのM@D動画を作ってみました。
動画はM@Dページに置いてあると思います。
そちらで見てもらえると、伝えたかったものがわかってもらえるかもしれません。


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